2012年9月5日水曜日

投票しない貴方は,政治的には死んでいる.

どうする!依存大国ニッポン (ディスカヴァー携書)
森川 友義
ディスカヴァー・トゥエンティワン
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有権者に与えられた1票を行使しない以上、政治家にとっては棄権者はこの世に存在しないのと同じで、いない人のためにわざわざその声をくみ上げることはないし、貴重な予算を使うこともない。だからこそ、長い間、若い世代の人たちを犠牲にして、最も投票率の高い世代の人たちを優遇する政策をとってきた。

若い世代の人たちは選挙に投票しに来ないので、意見をくみ上げる必要性も感じないし、政治的な関心も低いので、政策的におざなりになってもわかりはしない。国会議員にとっては、若い世代より知識も豊富で、しっかり投票してくれる60歳前後以上の人たちを優遇するほうが、次の選挙のときに再選するためには得策となる。
50歳以上の大人には世の中を変えるエネルギーはない。今まで積み上げてきたことの延長線上で考えることはできるが、現在あるものを破壊し、新たにつくりあげるころができない。保守的にならざるをえない。
政治家というのは、日本国の繁栄について大局的に物事を考える使命を負いながら、実際には非常に少数の有権者のために働いているのが実態。
外交とは、自分たちの意見を通す場である。核を持つことで日本の意見が通しやすくなるなら、持たないよりも持ったほうが良い。抑止力とは、「自分に向けられた行為の達成が、困難であるか、あるいは代償が高くつくことを相手に予見させて、その行為を思いとどまらせる力」のこと。
税収の4本柱:
・法人税
・所得税
・消費税
・固定資産税
日本の税収は、法人税比率が高い(先進国の中で最も高い)のが特徴。企業の儲けは厳しく取り立て、個人所得に対しては甘い。
法人税を引き下げる→商品価格が引き下がり、企業の国際競争力は増し、海外からの企業や投資を呼び込むことも可能になる。国内企業も国外へ逃避。
税金の使い道
・一般歳出
・地方交付税等
・国債費
支出の方が多く、赤字国債を発行。当たり前だが、借金を返すためには、最終的にはどこからか、お金をひねり出さなくてはならない。

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