2012年9月3日月曜日

学びの究極は,自らが社会とどう向き合うかを探求すること.

東大生・医者・弁護士になれる人の思考法 (ちくまプリマー新書)
小林 公夫
筑摩書房
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壁を乗り越えていくタイプの共通点は,試練に直面した際に素直に他者の言葉に耳を傾け,軌道修正できる点である.素直に人の意見を聞き,心に開かれた窓を持つ者は大きく伸長していくものである.

東大生・医者・弁護士などの高いステージに登る人たちの思考法は,難関突破に留まらず,学びの果てで「社会とどう向き合うか?」にまで及んでいるべきである.

留年や中退をする人ははっきり言って自分に甘いだけである.というのも,どこの大学,どの科目でも,学生を救済する措置は必ずとられているものであり,彼らはそれらに応えようとしないということだからである.

東大に入学するような人間というのは,将来,社会の枠組みとなるべき規則や法律を形成する側の人間になり得る可能性を有している.だから東大入試では,日頃から大局的な視点でも,もしくはちょっとした研究者並みの視点で世の中を見つめているか,把握しているか,そして度量の広い思考の領域を持っているかが問われる.つまり,社会で起きている事象に目を向け,見聞を広め突き詰めて思考することや,明確な答えのないような限界事例に自分なりに答えを導き出すことが必要である.

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