2012年9月3日月曜日

自分たちのプリンシプルを入れて,ルールを変える

ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか (ディスカヴァー携書)
青木 高夫
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 69451


日本人はルールに無関心? ルールそのものはよく知っていても,ルールの意味や目的を考えていなかったり,「ルールを作るのは自分ではない」と言って,実情に合わないルールを改めることや,新しいルールを作ることに無関心ではないか?

プリンシプルとルールの違い


プリンシプルは考え方の近い人や組織の中で自然に出来ていくもので,当事者だけに適用されるという自律的な要素が強く,第三者が従うと賞賛されるが,当事者を含め,それを守らないからといって罰則はないし,非難もされるものではない.一般に文化や歴史,さらには社会環境にかかわる部分が多く,不可欠なものではないだけに,国や人,あるいは時代によって表に出てくる度合いが違う.
ルールは考え方の違う人や組織間の決め事であり,他律的である.状況に合わせて変更していくべきもの.社会全体に必要不可欠なものであり,法律,規制,条約といった形態で存在する.

ルールとプリンシプルの違いを把握した上で,ルール作りへの参画を闘いの範囲に加えるべきである.そのとき,ルールの作り方や変更の仕方に自分たちのプリンシプルを入れ込む.

新しいルールが出来たら,まずその内容を精査し,ルールメーカーの質・目的を考えて評価をすべき.これを怠ると,対応を誤りかねない.

欧州人の気づきとは,喧嘩をしすぎて全体を壊してしまってはどうにもならない

ルールなどの制約は人間や企業にとって成長の原因となりうる.競争を認める社会においては,常にルールは変更されるという制約を受けるのは宿命であり,それが技術を進歩させる鍵の一つである

0 件のコメント:

コメントを投稿