出世に欠かせないのは,実績とともに,「推薦人の存在」.
一般に,上司(権力者)の判断の方が遥かに正しい場合が多いし,仮に間違っていたとしても,その責任は上司が負う.映画や漫画の世界では,上司に刃向う部下がヒーローかもしれないが,現実の世界では上司の判断は絶対.
マネージャは与えられた組織という歯車を動かすための油に過ぎず,歯車の回転を乱すようなことは期待されていない.マネージャーはリーダではないのである.
マネージャーがしてもいいのは,トップ自らが決断する際に,意見を求められた場合に限って,自分の意見を述べること.
中間管理職というのは,部下をうまく管理しながら,上司にうまく管理されなければならない立場にある.
上司は,順調に実績が推移している場合は何も口出さないが,いったん推移が怪しくなると,介入してくるものである.
ピラミッド型組織での注意点は,決断は上から下に下るもの,つまり常に少数側が動かすものであるという事実を認識することである.ここに多数決の原理を混在させて,ボトム側の意見が正しい(=部下を代弁をする)と考えるのは錯覚である.
中間管理職は,部下が不平不満を言おうとも(=その論拠となる誤解を解く努力をしながら),トップの方針通りに仕事をさせなければならない.
中間管理職は部下に給与を出してもらっているのではなく,トップに給与を出してもらっているのである.
中間管理職は,与えられた目標を達成すること,与えられた人材を育成すること,そのために部下たちのモチベーションを高める手助けをすることが,期待されている.
リーダーとは,正しい道を判断する能力,そのために人心を掌握する能力が必要.
マネージャーは,正しい道の上で,正しく実務を行っていく能力が必要.
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