2012年8月29日水曜日

白取春彦 頭がよくなる思考術


頭がよくなる思考術
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白取 春彦
ディスカヴァー・トゥエンティワン
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書いて考えているか?書くことにより言葉を使うときだけ,人間は本当の意味で考えることができる.そうすれば,今までわからないと思っていたことがわかるようなことが起こる.

他人の思惑を気にしているか?「他人の思惑」とは,正確に言えば「自分が想像している他人の思惑」であり,事実としての他人の思惑ではない.ということは,想像を事実と思い込んでいるだけであり,自分で勝手に作り上げた幽霊に怯えているようなものである.また,他人の思惑が「~である」と明瞭にわかっていると確信したとしても,それは他人の思惑の一部であり全部でない.というのは,人間は自分の考えや意見のすべてを他人にさらけだすことなどないからである.であるならば,他人の思惑を考慮することは結果的に徒労だということになる.したがって,他人の思惑を考慮したうえでの自分の考えや態度も無意味ということとなる.

愚痴をこぼしていないか?愚痴が愚かであるのは,愚痴を言うことによって,自分自身の思考がその場で凍結してしまうためである.愚痴はあなたの感情の発散ではない.愚痴は勝手な決めつけ,一方的判断にすぎず,非難のレッテルを貼り付けて,思考することをやめているに過ぎない.

問題の中に教えを見出しているか?問題に取り組むのがしんどいのは,無意味でくだらないと考えるからである.問題を解くことで自身が得られる教えを見いだせれば,一変,問題は尊いものとなる.

感情を自分自身と取り違えていないか?思い煩いやどうしようもない感情から超越し,正しい判断をせよ.正しい判断がなさなければ,まちがいが生じ,新しい問題を生む.それは自分を別の窮地に陥れ,苦しめ,再び誤った判断をしてしまう.こういうくだらない循環を自分の性格や人生だと思ってはならない

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