2012年10月14日日曜日

管理職は大手柄を狙わず,自らの負けパターンを知り,この回避を徹底し,失敗率を最小化する.怒りの表現は負けパターンである.

はじめての課長の教科書
はじめての課長の教科書
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酒井穣
ディスカヴァー・トゥエンティワン
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仕事1:部下のモチベーション管理
・部下が「自分は会社に大事にされている」と実感を持って仕事に取り組めるようにする。
・部下が思う存分能力を発揮できるような環境を構築する。
・人前で部下を褒め、さらなる方向性を伝える。叱るときは「自分も過去に同様の過ちをした」というような経験談を入れ、和やかにする。
・上司の沈黙は部下への期待値の低さを伝えてしまうことになる。
仕事2:例外への対処
・例外が発生したら、社内外の誰の力を使って、如何にしてその問題を解決するのか、如何にして機会に対応するのかという戦略を明確にして実行する。
仕事3:経営管理
・経営目標の設定;数値目標はウソにならないレベルで悲観的な視点より立てる。
・予算編成;数値目標には説得力のあるストーリが必要。
・予算管理;決まった数値目標は100%達成する。
仕事4:人事評価
・限りあるお金と昇進の機会をいかに部下に割り振り、割り振った結果を一人ひとりにどのように納得させるか?

社内政治とは、限られた昇進ポストと予算を巡る複数勢力による権力争いのこと。社内政治で勝利するためにすることは...
ルール1;社内キーマンを知り、その権力範囲を知る。キーマンとはオフィシャルには決定権の及ばない事項に対して影響力を発揮することに長けている人のこと。
ルール2;キーマンにとって有用な人材になる。キーマンに対してはギブアンドテイクが基本。
ルール3;至る所で政敵を褒める。褒めることで政敵が政争を挑む気力を(本人さえも気づかずに)砕く。
ルール4:自らがキーマンを目指す。特に横断的なプロジェクトに献身的になる。

課長としてのキャリア形成
大手柄を立てようとせず、自分の負けパターンを知り、それを徹底的に回避し、失敗を少なくする。
怒りの表現は負けパターンの一つ。怒りに任せて行った判断は怒りの解消が目的となってしまい、決して合理的ではない。

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